「レジデンス支援プログラム2020」については、新型コロナウイルスの世界での感染拡大状況やレジデンス施設のあるフランス・パリの状況などを踏まえ、慎重に検討を重ねてまいりました結果、参加者及び関係者の皆様の安全確保の観点から、本年度の開催を中止することといたしました。
本プログラムへの応募をご検討いただいていた皆さまにおかれましては、何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。
以下の内容は、昨年2019年に実施したプログラムの内容です。
「レジデンス支援プログラム2020」については、新型コロナウイルスの世界での感染拡大状況やレジデンス施設のあるフランス・パリの状況などを踏まえ、慎重に検討を重ねてまいりました結果、参加者及び関係者の皆様の安全確保の観点から、本年度の開催を中止することといたしました。
本プログラムへの応募をご検討いただいていた皆さまにおかれましては、何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。
以下の内容は、昨年2019年に実施したプログラムの内容です。
若手作家の継続的な支援をさらに充実させるため、昨年よりスタートした過去の受賞・入選作家を対象とする「シェル美術賞 レジデンス支援プログラム」を本年も実施します。
本プログラムは、海外滞在や他国の作家との交流を通じて、新しい刺激と気付きを得ることで、作家としてよりステップアップしていただくことを目的としています。作家に海外滞在の機会を提供し、フランス・パリのレジデンス施設「Cité internationale des arts 」での2ヵ月間の制作活動を支援します。
シェル美術賞2009~2018に受賞・入選した者の中から以下に該当する者
2019年12月3日から2020年1月27日の約2か月間、フランス・パリのレジデンス施設「Cité internationale des arts」に滞在し、制作活動に取り組んでいただきました。武田さんの滞在・制作などのようすを、画像を交えレポートいたします。ぜひご覧ください。
武田竜真さんの滞在レポートはこちら2018年 9月に両国・ART TRACE Galleryにて個展を開催予定
大城夏紀さんコメント
この度はシェル美術賞 レジデンス支援プログラムの第一回対象作家としてご選出頂きまして、心より感謝申し上げます。近年では日本庭園をテーマに記号論的なアプローチを行う作品を制作しており、2か月間のフランス滞在では、フランスの庭園・建築物に焦点を当てた現地調査を行い、制作・展示予定です。海外のアーティストとの交流など、レジデンス滞在でしか得られない経験を通し、日本のアーティストとして、今後の活動の視野を広げることができるような学びの機会となれば幸いです。
11月2日より、大城夏紀さんのフランス・パリのレジデンス施設「Cité internationale des arts」への滞在がスタートしました。
大城さんの滞在・制作などのようすを、画像を交えながら滞在レポートとして発信します。
Cité internationale des artsは、パリ市中央部、セーヌ川沿いに位置するアーティスト・イン・レジデンス施設で、1965年に設立。現在では、シテとモンマルトルに約320戸のスタジオ兼住居を保有し、100ヵ国以上からのアーティストを受け入れて滞在制作の支援を行っている。領域は美術だけでなく、音楽、映像、ダンス、小説、など様々。世代は青年以上、年齢制限は無く、幅広く多様な人たちが世界中から集まり、アーティスト同士が互いに交流し、刺激を与えあう事を、このレジデンスの特長としている。
施設は、スタジオ兼住居(約20㎡~)、販売工房の他、多くのギャラリー、コリドーギャラリー、講堂があり、自室を使ったオープンスタジオと合わせて毎週様々なイベントが開催され、滞在するアーティストの他、外からの来場者も集まり交流を図っている。また、新しいレジデントは月に1回の食事会で全員に紹介される。フランス語を学ぶ授業も週に2回行われ、その手助けをしている。
施設外観
場所はMETRO7号線 Pont Marie駅
出口から0分
Cité internationale des arts Bénédicte ALLIOT 館長
親愛なるアーティストの皆さん
1965年の創立以来、Cité internationale des artsではその326のアトリエ住居へ世界のあらゆる地域、あらゆる分野のアーティストを受け入れて来ました。毎年1200人を超えるアーティストが滞在し、創設以来の総数は2万2千人を超えました。それにより当館はパリ、そしてフランス、ひいては国際的な文化シーンの第一級の担い手となっています。
アーティスト・イン・レジデンスは、プロとしてのアーティストのキャリアに不可欠なひとつのステップです。Cité internationale des artsが提案するレジデンスモデルの基本をなすのは、アーティストのサポート、滞在中の他のアーティストたちとの出会い、フランスや世界中のプロフェッショナルな芸術界への橋渡しです。常にクリエーターたちの要望に応じたレジダンスを目指すCité internationale des artが、数多くの国際的パートナーと密接な連携をとっているのはまさにそのためなのです。
シェル美術賞とのパートナーシップを受けて、2018年に大城夏紀さんの滞在によりスタートした私たちと日本、そしてそのアーティストの皆さんとの交流を今年も継続できることに大きな喜びを感じております。このパートナーシップの目的は、各人に合わせた滞在プログラムを享受し、Cité internationale des artに滞在する世界中のアーティストのコミュニティーに参加する機会を日本のアーティストにご提供することです。
皆さんが、Cité internationale des artとシェル美術賞のユニークな日仏コラボレーションを発見し、ぜひ第二回レジデンスプログラムにご応募くださることを心から期待しています。
武田竜真さんコメント
美術館等で見られる花弁画を歴史と異文化が共存する現代のパリという都市に重ね合わせることで自身の作品「Skin Deep Beauty」の更なる展開を図ります。この今日的とも言えるテーマのもと行われる制作活動そのものが異文化間の「共通言語」の模索となればと考えています。ここでの経験やリサーチ、制作活動をこのプログラム中のものだけにせず、今後の自身のアーティスト活動へと繋げていきたいです。