グランプリ
黒坂祐
「夜から朝までの間」
2019年 145.5×97 cm 油彩・パネル
<プロフィール>
1991年 | 千葉県習志野市生まれ 東京都在住 |
2019年 | 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画修了 |
<受賞歴・その他>
2014年 | 東京藝術大学久米桂一郎奨学基金 認定 |
2015年 | 東京藝術大学安宅賞奨学基金 認定 |
2016年 | グループ展「コラプスイブ」(旧豊島区役所) |
2017年 | 個展「きょうまでいきてこられてよかった」(野方の空白) 個展「少し横になっている間」(Yuga Gallery) グループ展「アタミアートウィーク2017」(熱海市内各所) 東京藝術大学O氏記念賞奨学金 認定 |
2018年 | 個展「荒れた庭、空っぽの部屋からの要請」(四谷未確認スタジオ) グループ展「絵画・運動(ラフ次元)」(四谷未確認スタジオ) |
<受賞のことば>
このような素晴らしい賞をいただき、誠にありがとうございます。今回のシェル美術賞出品にあたり、油絵としては今まででいちばん大きい作品を描きました。何日にもわたり描き上げた今作ですが、大学院を修了して以来、こんなに長い間ひとつの画面に向き合えたことはありません。そのような幸福な時間とともにグランプリをいただけたことは、感激というほかありません。現在の私が制作をサポートしてくれている皆さま、シェル美術賞に関わるみなさまに厚く御礼申し上げます。
審査員賞
学生特別賞
オーディエンス賞
今回も来場者による「オーディエンス賞」の投票を会期中に実施しました。3,488票の投票の結果、井口麻未さんの『今日の装い』(入選作品)が、シェル美術賞展2019「オーディエンス賞」に決定しました。
【受賞のことば】
この度はオーディエンス賞を頂きまして大変嬉しく思います。投票に参加して頂いた皆様、そして何より私の作品に票を入れて下さった皆様に心より御礼申し上げます。今回出展した作品は、人々が自身の装いを決定していく過程や装いから受ける影響を表現したいと思い、人々の装いをモチーフとして画面の中に378人の様々な装いを描きました。このような結果を受けて、装いは人々の生活に身近なものであり、人を惹き付ける魅力のあるモチーフであると感じました。今後も装いというモチーフを研究して展開させていきたいと思います。
順位 | 名前 | 作品名 |
---|---|---|
1 | 井口 麻未 | 今日の装い |
2 | 福田 絵理 | 箱庭、月の光 |
3 | 三好 温人 | 円相 |
4 | 荒 星輝 | フェイス アンド ライン |
5 | 安藤 美香 | 象 |
6 | 宮山 香和 | ヘミングウェイと南国の鳥 |
7 | 沼田 美月 | a dull voice |
8 | 北川 香乃花 | Narcissus |
9 | 城間 雄一 | ghost |
10 | 伊藤 瑞生 | あなたはあなたのために |
11 | 齋藤 詩織 | あなをほる |
12 | 黒坂 祐 | 夜から朝までの間 |
13 | 辻󠄀 凪彩 | 入りぐち |
14 | 小穴 琴恵 | 松明 |
15 | 大倉 なな | 赤い海がみたくて |
※すべての受賞・入選作品は、以下のページにてご覧いただけます。
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グランプリ 黒坂祐 「夜から朝までの間」

私は「休む」ことについて制作をしてきました。 |
新藤淳審査員賞 池田舞花 「あさごはん」

生活の中で印象に残った出来事を描いています。毎回「こんな絵が描きたい!」と考えてから筆を動かしています。しかし画面の中で模索していくと、予定していたものが実現することはほとんどなく結果的に考えていたものとは全く違ったものが完成します。自分が何を考えていて、何を表現することができるのか、まだわかっていません。それを探る作業に幸せを感じます。 |
角奈緒子審査員賞 石山未来 「New Misery」

まだまだ描き足りないですし、模索中です。今しか描けない絵は今はわからないけれど、今の自分にしか描けない絵を描きたいといつも思っています。最近は自分の中の感覚や思いが色濃くつよくあるのですが、言語化しようと思うとうまくできないです。ひとたちの中の自分、客観的にみているひとびとを題材にすることが多いです。 |
中井康之審査員賞 圡金 「To Feel The Fire」

僕は虫に親近感を覚える。また全く違うものとしての異物感、嫌悪感も覚える。虫は身近でありながら遠ざけられるような対象であり、それは僕らが見つなければいけないものとよく似ている。 |
藪前知子審査員賞 三代宏大 「情景 1」

絵の歴史は人を描く歴史と言っていいほど、いつの時代にも人が描かれ、そしてそれらは同じ種の生物を描いているとは思えないほどに変化に富んでいます。 |
松井えり菜審査員賞 齋藤詩織 「あなをほる」

普段から作品を見てくれている人たちからどう見えるかわかりませんが、挑戦することが多かった一枚であったので描いている時から今に至るまでこの作品に対しては宙を漂うような感覚が残っています。それでも自分が思った景色を確かに描いたので府に落ちる感覚もある妙な作品になりました。 |
学生特別賞 大槻拓矢 「合間を渡っていく」

平面においてこそ成立するイメージとは何だろうと考えています。限られた矩形の中に、そこでしか展開しない空間があって、誰もがそれらと気安く遊べるようであれば良いなと思います。またそうした有様が、現実における世界を認識する方法とどのように対比され得るのかについても考えようとしています。 |
学生特別賞 山本亜由夢 「アイランド」

「親密さ」ということが自分の作品のテーマにあると思っています。その言葉に含まれるような美しい関係や穏やかな生活をモチーフに選んでいます。ただ私自身がそのような環境を実際に目にしているわけではなく、むしろ生きていて不和を感じるときのほうが多いです。穏やかなものを疑う気持ちもあります。本当に二人は良好な関係なのか。反した感情が画面に共在するように描いています。 |
オーディエンス賞 「今日の装い」

この度はオーディエンス賞を頂きまして大変嬉しく思います。投票に参加して頂いた皆様、そして何より私の作品に票を入れて下さった皆様に心より御礼申し上げます。今回出展した作品は、人々が自身の装いを決定していく過程や装いから受ける影響を表現したいと思い、人々の装いをモチーフとして画面の中に378人の様々な装いを描きました。このような結果を受けて、装いは人々の生活に身近なものであり、人を惹き付ける魅力のあるモチーフであると感じました。今後も装いというモチーフを研究して展開させていきたいと思います。 |