グランプリ
町田 帆実
「食事」
2017年 130 x 162 cm アクリル・コラージュ・キャンバス
【 略歴 】
1994年生まれ 東京都在住 | |
2017年 | 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業 多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程絵画専攻油画研究領域1年在籍 |
2015年 | グループ展「University」(ギャルリーくさ笛) グループ展「Growing Pain」(GALLERY FREAK OUT) 虹かけ教室 大小交換展示プログラム |
2016年 | グループ展「旭美展revenge」(市民ギャラリー矢田) 二人展「なるまち」(ギャルリーくさ笛) |
2017年 | 平成28年度第40回東京五美術大学連合卒業・修了制作展(国立新美術館) グループ展「カタチアソビ」(フリュウ・ギャラリー) 神奈川県相模原市「やすらぎの道立体」壁面絵画設置 |
【受賞のことば】
グランプリという大きな賞をいただきましたことを、嬉しく思います。コンペティションにおいて、賞をいただくこと自体、初めてのことなので、結果のお知らせをいただいた時は、とても驚きました。これから制作活動を続けていく中で、背中を押してくれるような、大切な経験になりました。この気持ちを忘れずに、これからもたくさんの新しい作品を、生み出し続けていきたいです。
審査員賞
学生特別賞
学生特別賞
関野 凜太郎
「anemone」
2017年 161 x 149 cm
コーヒー・墨汁・ソフトパステル・木炭・柿渋・アクリル・パネルに綿布(新聞紙と和紙によるコラージュ)
オーディエンス賞
昨年に続き4回目となる、来場者により作品選出する「オーディエンス賞」の投票を実施しました。
2,836票の投票の結果、小林源さんの『循環とリズム』(入選作品)が、シェル美術賞展2017「オーディエンス賞」に決定しました。
【受賞のことば】
絵画制作を続けていると、だんだんと作業工程が固まって効率化していきます。
ある意味これは技術的成長ということなのかもしれませんが、絵を描く者としての後退のような危機感も同時に覚えます。
短縮された制作時間と比例するようにして作品から抜け落ちていくものがあるように思えるからです。
今回の制作を通して感じたこと、 そして多くの方々に見ていただけたことを今後の糧とし、
本当の意味での作家としての進歩を目指したいと思います。この度はありがとうございました。
順位 | 名前 | 作品名 |
---|---|---|
1 | 小林 源 | 循環とリズム |
2 | YASUKA.M | 金環日食 |
3 | 加賀谷 真秀 | rhythm |
4 | 千葉 尋 | トリニダード |
5 | 井澤 由花子 | 息と絵画 |
5 | 竹内 優文 | 浴場 |
7 | 久世 なつか | ひるね (からだ × ハチ 1) |
7 | 末松 由華利 | 何でも思い通りになると思っていたのでしょう? |
9 | 山中 春海 | metaphor #1 |
10 | 川﨑 輝彦 | 笑う犬 |
10 | 藤森 哲 | tableau 2017-05 |
12 | 花沢 忍 | remember |
13 | 吉成 仁志 | 祖父への回想、椿の盆栽 |
14 | 杉浦 彰彦 | 現実 |
15 | 町田 帆実 | 食事 |
※すべての受賞・入選作品は、以下のページにてご覧いただけます。
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グランプリ 町田 帆実 「食事」

毎日繰り返している「食事」という日常的な行為も、誰と、どこで、何を食べたのかによって、それぞれに鮮やかな記憶があると思います。 |
島敦彦審査員賞 末松 由華利 「何でも思い通りになると思っていたのでしょう?」

不都合な事物、矛盾を孕んだ感情などを拾い集めて描くことで、現実での出来事を咀嚼し、ようやく自身の中に落とし込めるような気がします。私たちの生きるこの世と、この世に生きる私たちの、救い難い程の残酷さと優しさは、いつも私の興味の主軸です。 |
新藤淳審査員賞 野中 美里 「みちびかれていく」

自然はいつも大きく私を包み、怖いくらい強さを感じます。そこから見た風景は、明るく、果てしなく、揺れを感じます。 |
能勢陽子審査員賞 花沢 忍 「remember」

「わたしたちは許されている」大昔、友達が言った言葉を思い出します。踊り、狂い、笑い、悲しみ、誰かを想い祈り続けること。恥ずかしいことをし続けること。息をし続け、切なさのなかで生き続けることを、私たちは許されているんだと。愛とか生とか死とかを語ることはどうしてもダサくて恥ずかしいけど、久々に描いた絵が少し幸せな絵になって嬉しいです。美しい自然、特別に愛する人達、急に来てくれたマロン(犬)に。 |
藪前知子審査員賞 三谷 めめ子 「これはまるで漂流」

「そこそこ幸せに穏やかに暮らす」という気持ち控えめの夢でも要領の悪い人間の場合はそう簡単には叶えられないようだと最近やっと気づいた私の、今年で25歳になるけれどまだまだ色々なことがままならない私の、遠吠えのような作品です。 |
橋爪彩審査員賞 矢島 智美 「かたち (4)」

対象の持つ潜在的なエネルギーを表現することを目的に制作しています。静かに佇んでいるモチーフから感じ取った密やかな力強さを、絵具の質量やマチエルによって、見る人に感じてもらいたいと思っています。 |
学生特別賞 関野 凜太郎 「anemone」

私にとって制作とは自己の内に秘めた哀しみとの対話です。ですがそれは悲観的なものではありません。哀しみの前にかつて共にあった喜びへと思いを馳せる時間でもあります。日々、私の中に蠢くそういった感情を綴ったものがこの作品です。また、アネモネは色により相反する花言葉を持つ花でその点において今作のテーマに合致していると考え、花を散らした一輪のアネモネを画面内に配しました。 |
学生特別賞 吉岡 瞳 「アマゾン」

モノや情報が溢れて熱帯の密林のように混在している中で、あちこちから出たカスや形になれなかったものさえも巻き込んで、ゆるやかに全体が海のように繋がり合う情景を絵にしました。 |
オーディエンス賞 小林 源 「循環とリズム」

初夏の頃空き地の隅に群生するハルジオン。 何気ない風景ですが、こちらに強い印象をあたえます。 |