2017年9月30日(土)に、606名の作家からの応募作品計852点について、審査会を開催しました。
一次審査から現物審査にこだわり、審査員が全ての応募作品を実際に見て、厳正な審査を行いました。
本年から、5名の審査員による多様な視点からの審査を実施し、約8時間かけて計54点の受賞・入選作品を選出しました。
シェル美術賞2017 審査員の紹介(敬称略、50音順)
- ■ シェル美術賞2017 審査員 島敦彦 / 金沢21世紀美術館館長
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1956年富山県生まれ。1980年早稲田大学理工学部金属工学科卒業。同年4月より富山県立美術館建設準備室に入り、81-91年まで富山県立近代美術館に、92年1月から2015年3月まで国立国際美術館(大阪)に勤務、同年4月から2017年3月まで愛知県美術館館長、2017年4月より現職。これまで、榎倉康二、内藤礼、安齊重男、小林孝亘、OJUN、畠山直哉、オノデラユキらの個展を手がけたほか、2010年には「絵画の庭-ゼロ年代日本の地平から」、2013-14年には「あなたの肖像―工藤哲巳回顧展」を担当した。現代美術の動向を絶えず注視しつつ、近年は、舞台やダンス・パフォーマンスにもできるだけ足を運ぶようにしている。
- ■ シェル美術賞2017 審査員 新藤淳 / 国立西洋美術館研究員
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1982年生まれ。西洋美術史。国立西洋美術館研究員。2007年東京藝術大学大学院美術研究科芸術学専攻修士課程修了。同年より現職。共著に『版画の写像学』(ありな書房)、『キュレーションの現在』(フィルムアート社)、『ラムからマトン』(アートダイバー)、『ウィーン 総合芸術に宿る夢』(竹林舎)、『ドイツ・ルネサンスの挑戦』(東京美術)など。展覧会企画に「かたちは、うつる」(2009年)、「フェルディナント・ホドラー展」(2014-15年)、「No Museum, No Life?-これからの美術館事典」(2015年)、「クラーナハ展-500年後の誘惑」(2016-17年)など(共同キュレーションを含む)。
- ■ シェル美術賞2017 審査員 能勢陽子/豊田市美術館学芸員
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岡山県生まれ。同志社大学文学部美術および芸術学専攻修士課程修了。1995年より豊田市美術館学芸員。専門は国内外の現代美術。主な企画展やプロジェクトに、テーマ展「中原浩大」(2001年)、「ダブルリバー島への旅/曽根裕」(2002年)、「川俣正:ワーク・イン・プログレス豊田」(1999-2004年)、「Blooming: ブラジル-日本 きみのいるところ」(2008年)、「Twist & Shout: Contemporary Art from Japan」(2009年|Bangkok Art and Culture Center、窪田研二との共同企画、国際交流基金主催)、「石上純也 建築のあたらしい大きさ」(2010年)、「反重力 浮遊|時空旅行|パラレルワールド」(2013年)、「杉戸洋-こっぱとあまつぶ」(2016年)など。美術手帖、ウェブ・マガジン「artscape」等にレビューを執筆。
- ■ シェル美術賞2017 審査員 橋爪彩 /
アーティスト、多摩美術大学絵画学科油画専攻非常勤講師、シェル美術賞受賞作家、2004年 岡部あおみ審査員奨励賞受賞 -
1980年東京都生まれ。2006年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻(油画)修士課程修了。2006 年から2010 年にかけて渡欧、文化庁芸術家在外研修員、ポーラ美術振興財団在外研修員としてドイツに滞在、吉野石膏美術振興財団在外研修員としてパリに滞在。主な展覧会に、2013 年「DOMANI・明日展―未来を担う美術家たち〈文化庁芸術家在外研修の成果〉」(国立新美術館)、高橋コレクション展「マインドフルネス!」(霧島アートの森、芸術の森美術館)、2014 年「ノスタルジー&ファンタジー」(国立国際美術館)、「高松コンテンポラリーアート・アニュアル vol.04」(高松市美術館)、「Beautiful Stranger」(POLA MUSEUM ANNEX)、2017年「This isn't Happiness」(イムラアートギャラリー京都)など。第5 回絹谷幸二賞受賞。ヨーロッパやアジア諸国での展示も多数。主なコミッションワークに2014年ポーラ最高峰ブランド「B.A」のエントリーライン「RED B.A」のメインビジュアルとして”RED SESSION”を制作。島田雅彦著『美しい魂』の他、書籍の装幀も多数手がける。
- ■ シェル美術賞2017 審査員 藪前知子 / 東京都現代美術館学芸員
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東京都生まれ。東京都現代美術館学芸員。主な担当企画に「大竹伸朗 全景 1955-2006」(2006)、「MOTコレクション 特集展示 岡乾二郎」(2009)、「山口小夜子 世界を着る人」(2015)、「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」(2015)、「MOTサテライト 2017春 往来往来」(2017) など。札幌国際芸術祭2017に企画メンバーとして参加。現代美術についての寄稿多数。
審査経過報告
審査対象作品 | 786点 | |
↓ | 4点ずつ並べ、審査員5名中1名以上の挙手で通過 |
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一次審査 | 393点 | |
↓ | 4点ずつ並べ、審査員5名中2名以上の挙手で通過 |
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二次審査 | 161点 | |
↓ | 3点ずつ並べ、審査員5名中3名以上の挙手で通過 |
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三次審査 | 86点 | |
↓ | グランプリは全審査員の合意で決定 |
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↓ | 審査員は審査員賞各1点、入選各10点(橋爪審査員は入選6点)を選出 |
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↓ | 入選作品46点中の学生応募作品16点から、学生特別賞2点を選出 |
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↓ | 入選作品2点を追加で選出 |
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最終審査 | 54点 |





