グランプリ
小川 直樹
「メモリアル」
2016年 162 x 162 cm 油彩・キャンバス
【 略歴 】
1984年生まれ 兵庫県在住 | |
2008年 | 成安造形大学造形学部造形美術科洋画クラス研究生修了 |
2012年 | 個展(O Gallery eyes) 群馬青年ビエンナーレ2012 入選 |
2013年 | 個展(O Gallery eyes) |
2014年 | 個展(O Gallery eyes) |
2015年 | 琳派400年記念「新鋭選抜展 琳派の伝統から、RIMPAの創造へ」 個展(O Gallery eyes) 個展(Oギャラリー) |
2016年 | 損保ジャパン日本興亜美術賞FACE2016 審査員特別賞・オーディエンス賞 個展(O Gallery eyes) |
【受賞のことば】
このような大きな賞を頂き大変光栄に思います。
自分が訪れた故郷の場所で得たイメージから作品が現れ、その作品が普段の日常から離れた場所で選考を通り、多くの方に鑑賞して頂ける機会を得た事に不思議な心持ちでおります。
この機会に多くの方に作品を御覧頂ければ、そしてそれが何らかの形で記憶の中に留まってくれれば嬉しく思います。
審査員賞
審査員奨励賞
オーディエンス賞
昨年に続き3回目となる、来場者により作品選出する「オーディエンス賞」の投票を実施しました。
2,092票の投票の結果、小林源さんの『告白』(シェル美術賞2016入選作品)が、シェル美術賞展2016「オーディエンス賞」に決定しました。
【受賞のことば】
出品作『告白』はごく個人的なコンセプトのもとに描いた作品ですが、このような大きな展覧会において多くの方の目に触れられ、
そして何かを感じていただけたということは表現者として大変光栄なことと思います。
今後とも自らの表現を追求していきたいと思います。この度は本当にありがとうございました。
順位 | 名前 | 作品名 |
---|---|---|
1 | 小林 源 | 告白 |
2 | 坂本 優子 | ぜんぶおいていく |
3 | 森山 亜希 | Cross dressing |
4 | 八嶋 洋平 | プラスチックガール #03 |
5 | 井澤 由花子 | 生命についての記号と視覚 |
6 | 安藤 ニキ | なつかしい場所 1 |
7 | 木村 鮎子 | 白昼夢のままごと |
8 | 平林 千明 | つぶ |
9 | 永井 里枝 | ゼロ |
10 | 小川 直樹 | メモリアル |
11 | 水上 卓哉 | ともに生きる |
11 | 日向 一夫 | 小さな世界 |
13 | tonoharuna | 無題 |
14 | 山﨑 櫻子 | Roots・Ⅰ |
14 | 所 彰宏 | 見えないことで見えること |
※すべての受賞・入選作品は、以下のページにてご覧いただけます。
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グランプリ 小川 直樹 「メモリアル」

描かれている灯台は私の故郷にあるものです。 |
本江邦夫審査員賞 本郷 拓磨 「Paradox」

私は普段から生や死について考える事が多く自分の作品のテーマにする事が多いです。今回の作品は身近に迫る死の訪れ、命の儚さ、脆さをテーマに描いています。自分がこの世界に産まれてきた事、生きている事、死んでいく事の意味を日々考えていますがなかなか答えが見つからず一生の課題だと思っています。だから私は自分の絵にそれらを写し答えを模索しているのです。 |
能勢陽子審査員賞 所 彰宏 「見えないことで見えること」

私は主に銅版画を制作していますが、大学卒業間もない自分には、設備的に満足に制作できる環境は整っていませんでした。 |
島敦彦審査員賞 木村 鮎子 「白昼夢のままごと」

子どもたちとよく庭の花や、散歩の途中で見つけた草花で、ままごとをしている。 |
本江邦夫審査員奨励賞 峰山 花 「KÛKI NO SUKIMA 40」

一見するとブルーのもやの様なこの作品は、気の抜けた筆致の集積で構成されています。自分も自然の一部だとすれば最期はこんなふうに空気に溶けたいという願いを込めており、タイトルは「空気のすきま」としました。また、手製の和紙に銅版画を刷るのは、「版」が制作過程においてイメージの「器」として機能し、私と作品の間に距離感をもたせてくれるからです。 |
能勢陽子審査員奨励賞 前田 大介 「夕立は馬の背を分ける」

自分の周りの景色や街並は日々変化していきます。一方で我々は場合によってはそれが変化している事にさえ気付かず、以前その場所がなんであったか、その場所で何があったかさえも忘れていきます。その時、その場所で何があったのか、今の自分が何を忘れたのか、自分とその時の周りの関係性を含めて俯瞰できる記録のような絵画・風景を作品として制作しています。 |
島敦彦審査員奨励賞 眞田 勇 「The water is wide」

主に無背景の人物画を描いていましたが、何か語る必要があると思い、風景を加える事に。しかし物語ろうとすると、文章で伝達できるような気がして中々進まず。ある時、服のデザイナーと知り合い、彼の服を着たモデルを描くと決まりました。花弁のようで空に流れる形。そこを出発点として色片、都市、水、亀裂、樹木等をにじんだ空間に立ち上がらせるというコンセプトが浮かびました。出会いに任せて生まれた絵かもしれません。 |
60周年特別賞(曽谷朝絵賞) 鈴木 浩之 「無題」

この作品はできる限り電灯は使わず、自然光の下で描くようにしました。日々制作するなかで自然光でしか見えない色や絵肌があることに改めて気付かされ、その発見は作品を構成する大切な要素になりました。 制作していた期間には雨がよく降り、湿った緑が豊かな表情を見せていました。雨上がりの光にも惹きつけられました。それらの移り変わる様子も作品に大きく影響し、自然な形で筆を止める事が出来たと思います。 |
オーディエンス賞 小林 源 「告白」

日常の中でふと何気ないものに共感を覚える瞬間があります。その感情はいつの間にか流れ去り日常の中に消えてしまいます。 しかしそれを逃さずにとどめようとすれば、時として告白という形をとって強く訴えかけてきます。 それは、自分の自分自身に対する告白のようにも思えるのです。 |