営業研究所

営業研究所について

営業研究所は1968年の開所以来、お客様とともに、常に先進的な潤滑剤および潤滑技術の研究開発を行ってきました。営業研究所で開発する製品は、自動車用潤滑油、工業用潤滑油、グリースなど多岐にわたっており、これらを四つの製品開発グループと三つの基礎研究グループが協力して開発を進めています。最近は、SDGsを念頭に、カーボンニュートラルや作業環境改善など地球と労働者にやさしい商品の開発に力を入れています。
営業研究所はこれからもお客様目線で課題を先取りし、長年培ってきた潤滑技術で“夢をかなえる技術の創造”を進め、「モノづくりの現場」のイノベーションを支えていきます。

営業研究所外観

主な取り組み/研究内容 - 01 自動車用省燃費潤滑油の開発

世界的なCO2排出量低減目標を背景に、自動車業界における技術革新は今まさに加速しています。潤滑油においても例外ではなく、より一層の高機能化が求められています。営業研究所においては、潤滑油が関わる物理的、化学的な相互作用を根本から制御する分子レベルでの潤滑油設計による、新しい技術開発に取り組んでいます。
例えばエンジン油においては、低粘度化することでエンジンの高回転領域で省燃費性は向上しますが、低回転領域では十分な油膜が形成できず、金属同士の接触が増えるため省燃費性は悪化します。そこで金属同士の接触が増える混合潤滑・境界潤滑領域で特徴的に摩擦を下げることができる摩擦調整剤に着目し、固体表面間に形成されたナノスケールの隙間におかれた摩擦調整剤のふるまいを評価する技術を確立し、分子レベルでの機能に基づく最適な摩擦調整剤を選定、配合したエンジン油を開発しています。また、大型放射光施設(SPring-8)を利用することで、油中に含まれる高分子の分子挙動を見える化し、これの制御を実現する次世代エンジン油の開発に取り組んでいます。

内燃機

主な取り組み/研究内容 - 02 自動車のEV化と金属加工油

自動車のEV化に伴って部品の主役がエンジンからモータ、電池、半導体へと変化していきますが、それは同時に部品加工プロセスにおける金属加工油のニーズへも変化をもたらします。当研究所では、モータの高効率化や高出力密度化に寄与するモータコア材料の電磁鋼板の打ち抜き加工において、加工後のプロセスまで含めて最適化を目指した打ち抜き油の開発に取り組んでいます。また、EVに搭載されるリチウムイオンバッテリケースの深絞り加工では成形品の品質安定・改善に寄与する深絞り加工油、そのバッテリの直流電源をモータに供給するために交流に変換するインバータに用いられるパワー半導体材料であるSiCのインゴット切断油など、次世代製品の開発にも積極的に取り組んでいます。

自動車のEV化と金属加工油

主な取り組み/研究内容 - 03 工業用潤滑剤(風力発電用)の開発

当研究所は「世界の暮らしと産業を支える」をコンセプトに、社会動向やお客様の最新ニーズに合わせた工業用の潤滑剤を開発しています。発電設備、建設機械といった産業用大型機械からエアコン、DVD/BDなどの家電製品まで、機械の発展に合わせたNo.1、Only 1の潤滑剤を開発しています。近年では特に脱炭素社会の実現へ向けた潤滑剤の開発を重点的に取り組んでいます。中でも2050年カーボンニュートラル目標の切り札として期待されている風力発電機には軸受・歯車油、作動油、グリースが使用されています。風力発電のランニングコストを低減しつつ、長期安定的に稼働させていくためには潤滑剤のロングライフ化や、潤滑剤を含めた機械装置のメンテナンスフリー化が必要不可欠であると考えています。最近では、産学官連携で風力発電の高度利用化に寄与する潤滑剤の開発に取り組んでいます。

風力発電機
歯車

主な取り組み/研究内容 - 04 潤滑材料の試験分析と性能評価~メカニズム解明とデジタル活用~

潤滑油・グリースをはじめとする各種潤滑剤は摩擦・摩耗の低減や冷却、表面保護などの作用により機械装置の性能発揮と寿命延長に寄与します。潤滑剤の性状把握・劣化時の化学組成変化・摩擦面での成膜作用やミクロな形態変化を緻密に分析すると共に、摩擦面の過酷状態を計測・解析技術を駆使することで潤滑メカニズムの推定と基材選定や性能評価にいち早くフィードバックし、迅速な製品開発に貢献しています。
更に近年ではAIを活用した異常発生時の原因解析や新規化合物の探索、クラウド活用による遠隔監視システムなど、開発業務の効率化のみならずお客様の生産性向上に貢献する技術開発にも取り組んでいます。

EPMAによる元素マッピング例
精密3D形状計測による接触応力解析例

主な取り組み/研究内容 - 05 潤滑油用新規基材の開発

カーボンニュートラル社会の実現に向けて高機能・高付加価値商品・環境対応型商品を継続的に開発しなければなりませんが、市販の基材では対応できない場合があります。そこで、当研究所は高性能潤滑油用の新規基材を、迅速に、Know Why を究明しながら開発しています。有機合成、計算化学、工業化を技術の柱とし、これらを高度に融合させ、顧客の多様なニーズ、潜在的なニーズにきめ細かに対応しています。実験室では様々な化合物の合成・評価を行うとともに、分子モデリング・シミュレーションソフトウェアを活用して、その分子構造が基材の物性や挙動とどのように関係しているかを予測し、最適化合物の設計を行っています。そして、実験室で見出した最適化合物をパイロットプラント設備を活用して、数十リットルのサンプルを短納期で製造し、顧客に提供するなど、迅速に対応しています。当研究所のこれまでの大きな成果として、世界初トロイダルCVT車に搭載された高性能トラクション油や高い世界シェアを誇るカーエアコン油、空調用冷凍機油などがあり、省燃費・低炭素社会の実現に寄与しています。

トロイダルCVT油
代替フロン用冷凍機油

アクセス

住所
〒299-0107 千葉県市原市姉崎海岸24番地4
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