アグリバイオ技術課

アグリバイオ技術課について

当社では、世界的な食糧問題へのアプローチの一環として、グループ会社の株式会社エス・ディー・エス バイオテックつくば研究所内に研究拠点を置き、共同で農作物を病害虫や雑草から守り安定的な食糧生産に資する農薬の研究開発を行っています。その中でアグリバイオ技術課は、当社が1960年代後半から培ってきた微生物活用研究を起源として、有用微生物を有効成分とする生物農薬の開発に取り組んでいます。 併せて、有用微生物を家畜向けの機能性飼料素材に活用する研究も進めており、農業/畜産の両面から「安全・安心な食への貢献」を実現するため、オープンイノベーションにより積極的に先進技術を取り入れながら、グローバルで戦える製品の開発を推進しています。

研究所外観

主な取り組み/研究内容 - 01 生物農薬の開発

自然界に存在する微生物や植物由来天然物のライブラリから、病原菌との対峙培養やレポーター遺伝子を用いたハイスループットスクリーニング技術などを活用して、生物農薬に応用できる有用菌や有用天然物の選抜研究を実施しています。さらに、選抜した微生物や天然物について、農作物を用いた病害防除試験、害虫や線虫を用いた害虫防除試験などで有効性を評価すると同時に、大学などの研究機関との共同研究による候補となる微生物のメタボロミクス解析や生合成遺伝子クラスター解析技術なども積極的に取り入れることで、より高度な技術力を注ぎ込んだ生物農薬の開発を目指しています。また、既存の生物農薬が、生産現場でより高い効果を発揮するための普及技術や省力化技術の開発の他、従来製品の製剤改良も行っています。

生物農薬開発

主な取り組み/研究内容 - 02 家畜向け機能性飼料素材の開発

当社独自の枯草菌DB9011株やカシューナッツ殻抽出液による家畜のマイクロバイオーム*改善技術をコアとして、微生物や天然物を活用した家畜向け機能性飼料素材の研究を行っています。マイクロバイオーム中の悪玉菌との共培養試験、次世代シーケンサーによるマイクロバイオームの網羅的解析、大学との共同研究による先端のバイオインフォマティクス解析、家畜の腸管および反芻胃を模したモデル試験系など様々な技術を駆使して、自社製品が家畜に与える影響の全容解明を進め、抗生物質に頼らない家畜の育成に資する素材の開発を推進しています。これらの活動から得た知見について、農場からサンプルを採取して検証を行っているほか、お客様へデータをフィードバックすることで、自社製品をより効果的にご活用いただく取り組みも行っています。
*マイクロバイオーム…宿主と共生する微生物の集合体。マイクロバイオームは宿主の健康状態に幅広く影響することが知られています。

機能性飼料素材開発

主な取り組み/研究内容 - 03 微生物の高効率生産技術の開発

基礎研究により見出した有用微生物を社会実装するため、微生物の生産性(増殖性)や安定性を高める培養技術の開発、有効性や使いやすさを高める製剤技術の開発を行っています。菌種を幅広く取り扱う点を特徴としており、枯草菌のような一般的な桿菌をはじめ、放線菌や糸状菌の液体培養や固体培養に関するノウハウを蓄積しています。数千~数万リットル規模で実際の製造を行う際には、パートナー企業と連携し、当社のノウハウを基に実機レベルへのスケールアップ検討を共同で実施しています。

高効率生産技術開発

主な取り組み/研究内容 - 04 品質管理技術の向上

当社は天然物の有用性を見出して製品を開発するだけでなく、その効果を確実にお客様に届けるため、熟練検査員による品質管理と併せて、検査技術の向上に取り組んでいます。生物農薬などの製品は、そこに含まれる生きた微生物の数が効果に重要です。製品に活用される種々の微生物それぞれについて、分散方法や希釈方法、培養方法などを最適化することで安定的な定量検査法の開発を行っています。このように開発した検査法について、継続的に検査員のトレーニングを実施することで手技の向上に努めています。

品質管理

アクセス

住所
〒300-2646 茨城県つくば市緑ヶ原2丁目1番
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