基礎化学品とは?

基礎化学品とは

基礎化学品は、エチレンやプロピレンといったプラスチック製品や化学繊維などの基礎原料となる石油化学製品のことです。原油を精製して製造された「ナフサ留分」や「LPG留分」を処理(分解・改質等)することで得られます。
また、基礎化学品を原料とし、化学反応を経て生成される、耐熱性や耐薬品性など高い機能を持つ製品を 機能化学品 と呼びます。

※原油を常圧蒸留装置で加熱し、成分別に分離濃縮したものを留分と言います。各留分を二次処理(脱硫・分解・改質等)することで、「ガソリン」「灯油」「軽油」と言った石油製品になります。

石油化学と石油精製の関係

石油化学製品は以下のような流れで製造され、出光興産の基礎化学品事業では赤枠の製品を扱っています。また、誘導品であるポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンについては関係会社を通じて販売しています。

※基礎化学品から化学反応によって生成される製品のこと

石油化学と石油精製の関係

当社の基礎化学品事業における強み

当社の基礎化学品事業は、石油精製との一体運営が強みです。一体運営することで、留分や用役(装置を動かすエネルギーや設備)を融通することができます。今後、ガソリンなどの石油製品の需要減少によって余剰となった留分を、基礎化学製品の製造へシフトすることができる他、製油所や工場のタンクなどの設備を石油精製と一緒に活用することで、コスト低減も図っています。
また、当社の機能化学品事業や、株式会社プライムポリマー、PSジャパン株式会社といった最終製品の原料となる樹脂を製造している関係会社を通じて、市場ニーズを早期・的確に把握しています。

グループ拠点と主力化学品の生産能力

様々な基礎化学品を安定的に生産・供給しています。なかでも、エチレンの生産能力は国内トップ規模です。

グループ拠点と主力化学品の生産能力