エンジンオイルの仕組み

エンジンオイルの仕組み

エンジンオイルの規格・粘度・乗り方

apollostationでお取り扱いしているエンジンオイルには、様々な種類があります。その中からお客様の車にあったエンジンオイルを選ぶには、「規格・粘度」は車に必要な性能を満たしているか、さらに「乗り方」やお好みにを合っているかを知ることが大切です。
ここでは「規格」「粘度」「乗り方」についてご説明します。

規格

缶についている ドーナツマーク とは?

ドーナツマークはオイルの品質・性能の優秀さを表す証明。品質レベル、粘度分類、これら全てに合格したオイルに与えられるマークです。
API(米国石油協会)、SAE(米国自動車技術者協会)、ASTM(米国材料試験協会)などの団体によって組織されたEOLCS(エンジン油ライセンス認証システム)が制定した規格に対して認証をうけたオイルに表示できるマークです。

ドーナツマーク

下記の商品はSP規格をクリアした製品です。

SP規格をクリアした製品

スターバーストマーク・シールドマークは、ILSAC(日米自動車工業会制定規格)により制定された、省燃費性能を含めたガソリンエンジンオイルの規格に合格したオイルに表示できるマークです。
ILSACの規定するGF-5以上に合格したオイルにはスターバーストマーク、または、0W-16粘度グレードオイルにはシールドマークが付けられます。 GF-6が現在の最高規格であり、API規格でSPの性能を持ち、かつ省燃費性を持ったオイルです。

スターバーストマーク・シールドマーク

ACEA

ACEA規格とは、欧州自動車工業会により制定された規格です。
1996年1月に自動車エンジンオイルの品質・性能分類に関する規格の運用を開始しました。
2004年からACEA規格は、従来のガソリン(A規格)・ディーゼル(B規格)別の規格から、A3/B4のように兼用の規格に変更されました。さらに低灰分油規格として新たにC規格が導入されました。

粘度

粘度とは?

粘度はオイルのねばり具合を示すものです。SAE粘度番号による分類が一般的です。

SAE粘度番号とは?

SAEは、米国自動車技術者協会の略で粘度番号によってオイルの粘度を規定しています。
オイルは温度によって粘度が変化します。粘度は、温度が上がれば柔らかくなり、温度が下がると硬くなります。一方で、エンジンオイルは使用するエンジンによって、要求される粘度が異なります。
つまり、エンジンの性能を十分に発揮させるためには、最適な粘度のエンジンオイルを使用することが重要です。

番号の見方

乗り方

車の種類はもちろん、運転の仕方や走行距離によって、適したエンジンオイルの種類や交換時期が異なります。エンジンオイルはエンジンを正常に保つためになくてはならないもので、お車にあったものを使用することで、エンジンの保護や燃費など、初期性能が維持しやすくなります。

シビアコンディションとは?

下の例のような運転は、通常の運転に比べてエンジンオイルへの負担が多くかかるため「シビアコンディション」と呼びます。
お客様の運転がこのシビアコンディションに該当する場合には、通常のオイル交換に比べて、耐久性が高いオイルを使用する、または交換頻度を高める必要があります。

シビアコンディションの例

「近場での運転」がシビアコンディションに該当する理由

1回の走行距離が短い場合には、エンジンが完全に温まる前に運転を終えてしまいます。
完全な暖機状態での走行よりも、低温での走行の方がエンジンオイルへの負担が大きいため、「近場での運転」はシビアコンディションに該当します。
そのほかにも、渋滞が多い道での走行などもエンジンへの負担が大きくなります。
このような運転条件の場合には、耐久性の高いエンジンオイルを入れるか、または交換頻度を高める必要があるのです。

エンジンオイルの役割

車にとってエンジンは心臓部。
そしてエンジンにとってオイルは血液。
人間の身体にとっての血液と同じく、オイルも一滴一滴が良い状態でなければ元気に車を走らせることはできません。
血液であるエンジンオイルを定期的に交換することで、安全・快適なカーライフをお楽しみいただけます。

エンジンオイルの働きとは?

エンジンは金属でできていますが、それぞれの部品が回転運動や往復運動をしながらパワーを出しています。
もしエンジンオイルがなかったら、金属同士が接触し合う摩擦によってエンジンがスムーズに動かないばかりか、重大な故障につながります。
エンジンオイルは、金属同士が直接触れないようにオイルの膜を作って摩擦を減らし、エンジンをスムーズに動かします。
ただ、エンジンオイルは、エンジン内で繰り返し働いているうちに少しずつ劣化したり、減少していきます。
つまり、エンジンをベストな状態に保つために、定期的なオイル交換が必要なのです。

エンジンオイルの主な役割

1. 潤滑作用

金属同士が直接触れないようにオイルの膜をつくり、スムーズに作動させます。

2. 冷却作用

オイルの循環によりエンジン内で発生する熱を吸収・発散し、冷却する働きがあります。

3. 密封作用

ピストンリングとシリンダーのすき間から圧力を逃がしません。

4. 清浄分散作用

エンジン内に生じるススや不純物をオイル内に取り込みます。

5. 防錆作用

水分や有害なガスによるサビや腐食からエンジンを守ります。

エンジンオイルの主な役割

オイル交換の必要性

1. 異物の混入

「微細な金属摩耗粉」や「燃料やエンジンオイルの燃えカス」などの不純物が徐々にたまり、性能が失われていきます。

2. 粘性の低下

激しく動くエンジン各部で、適度な粘性を保つ添加剤が徐々に消耗し、本来の粘度が徐々に失われ、必要な粘性が保てなくなっていきます。

3. 酸化によるオイルの劣化

高温にさらされるので、熱によるカーボンの発生やスラッジの生成により、性能が失われていきます。また、各種金属や空気と触れ合うことによって、酸化劣化も進みます。

4. オイルの減少

燃料と一緒に少しずつ燃えたり、蒸発によって徐々に減少します。オイルの注ぎ足しだけでは、発生した劣化物を除去できないので、根本的な解決になりません。

劣化したエンジンオイルの中には異物がいっぱいです

オイル交換しないとどうなるの?

エンジンの本来の性能が発揮できなくなるだけでなく、エンジンの寿命を短くしたり、最悪の場合は故障につながります。

  • オイルの中に混入したり、生成した劣化物がエンジン各部に付着することにより、エンジン本来の性能が発揮できなくなります。

  • 性能が失われたエンジンオイルでは本来の役目の潤滑がうまくできないことにより、異常摩耗や最悪の場合は焼き付きにつながります。

5,000km走行もしくは6か月ごとのオイル交換をお勧めしています。

エンジンオイルには、エンジンの汚れをとる清浄作用があります。でも、使用するたびその清浄作用は劣化します。
5,000km/6ヶ月ごとでのオイル交換は、15,000km/1年ごとの交換よりも、エンジン内部をキレイに保つ効果が格段に高く、結果として燃費ロスや馬力の低下を防ぐことができます。そのため、5,000㎞走行もしくは6か月ごとのオイル交換をお勧めしています。
また、エンジンをキレイに保つことで、クルマの燃費や馬力の低下が防げます。
Apollostation oilは、汚れ防止だけではなく、エンジン内部の汚れを落すという性能もあり、エンジン内部をキレイにすることにより、お客様のお車の「元気」を保ちます。

低粘度オイル

近年の環境規制の高まりから、車には高い省燃費性能が求められるようになっています。自動車メーカーは車の様々な部分に省燃費技術を取り入れており、特にエンジンについては部品の材質や形状の改善による軽量化や摩擦低減が行なわれています。その中の重要な要素の一つとしてオイルの低粘度化があげられます。
0W-20オイルが推奨となっているエンジンは、燃費向上を目的として粘度の低いオイルを使用しても摩耗や破損がおきないように設計されています。よって、0W-20オイルを使用することにより、最高のエンジンパフォーマンスが発揮されます。
(ただし、0W-20オイルを0W-20推奨車以外に使用すると、エンジントラブルが発生する危険性があるので推奨車以外での使用はなさらないでください。)

他のオイルとの違い

低粘度オイル(0W-20や0W-16)は、粘りが少なく”さらさら”なオイルです。
図のように、オイルの入ったプラスチック管内で鉄球を上から同時に落とすと、低粘度オイル(0W-20)のほうが抵抗が少ないため、鉄球が早く落下します。

他のオイルとの違い

省燃費オイル(0W-20/0W-16)推奨車の代表的車種

※車種は一例であり、車両形式・エンジン形式により異なる場合がございますので、ご了承ください。

低粘度オイルは燃費に貢献

低粘度オイル推奨車は推奨されているオイルのうち、最も粘度の低いオイルを使用することで本来の省燃費性能を発揮します。また低粘度オイル推奨車は、低粘度オイルを使用することを前提に、エンジン各部や部品が設計されています。
低粘度オイル推奨車の省燃費性能を最大限に発揮するために、0W-20オイル推奨車には0W-20、0W-16オイル推奨車には0W-16がお勧めです。