



水素
- 一歩先のエネルギー
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カーボンニュートラル社会の実現に向けて注目される「ブルー水素」「グリーン水素」。産業や発電利用を想定し、安定的に供給するためのサプライチェーン構築を目指しています。

水素は燃焼時にCO₂を排出しない、最も軽い気体です。水素といえば燃料電池向けの用途が想像されやすいかもしれませんが、火力発電においては天然ガスなどの化石燃料の代替エネルギー候補としても注目されています。水素を化石燃料と混ぜて燃やすだけでなく、水素100%での発電に向けた技術開発も進められています。
水素の製造には、化石燃料を原料とする方法、水を電気分解して水素と酸素を製造する方法などがあります。化石燃料から製造するものは「グレー水素」、化石燃料から製造するもののその際に発生するCO₂を地中に封じ込めるなどして排出対策を施したものは「ブルー水素」、再生可能エネルギーを用いた水電解により製造するものは「グリーン水素」と呼ばれています。カーボンニュートラル社会実現のためには「ブルー水素」「グリーン水素」の製造・普及・利用が必要になります。
水素の製造には、化石燃料を原料とする方法、水を電気分解して水素と酸素を製造する方法などがあります。化石燃料から製造するものは「グレー水素」、化石燃料から製造するもののその際に発生するCO₂を地中に封じ込めるなどして排出対策を施したものは「ブルー水素」、再生可能エネルギーを用いた水電解により製造するものは「グリーン水素」と呼ばれています。カーボンニュートラル社会実現のためには「ブルー水素」「グリーン水素」の製造・普及・利用が必要になります。
水素を取り巻く国際状況
EUをはじめとした多くの国・地域において水素についての国家戦略が策定され、大規模な水素製造装置の設置や、水素を運搬するためのパイプライン建設といったインフラ整備が進みつつあります。日本政府は2017年に世界で初めて水素の国家戦略「水素基本戦略」をとりまとめました。2023年6月にその改定を行い、水素に関する技術支援を行うとともに、2040年における水素利用量を1200万トン程度(現在の6倍規模)に引き上げるとしています。
Idemitsuが挑戦する理由と強み
当社では水素の大量利用が見込まれる工業地域を主な対象とし、産業・発電向けのブルー水素・グリーン水素を安定的に供給するサプライチェーンの構築を目指しています。また、合成燃料の国内製造に向け、原料としての水素の確保・活用にも取り組んでいます。当社の製油所では長年、石油精製の過程で不要な硫黄分を除去するためなどに水素を製造・使用しており、今後も水素を安全に扱い安定的に供給していくためには、この技術と知見が不可欠なものと考えています。
今後の展開
株式会社JERAと、伊勢湾地区(愛知県・三重県・岐阜県エリアなど)における水素のサプライチェーンの構築を共同で検討しています。また、ENEOS株式会社・北海道電力株式会社と共同で、北海道で国内最大規模(約1万トン/年以上)となるグリーン水素サプライチェーン構築事業の実現を目指しています。燃料電池自動車向けには水素ステーションを運営しており、水素社会の実現に向けて、事業面・技術面での知見を蓄積していきます。