



出光グリーンエナジーペレット
- 省資源・資源循環
脱炭素が加速するなか、石炭の代替素材として開発された「出光グリーンエナジーペレット」。エネルギーの安定供給と地球環境保全の双方を実現すべく普及拡大を推進しています。

ブラックペレット「出光グリーンエナジーペレット」は木材等を含むバイオマスを加熱処理したもので、既存の石炭ボイラーを改修することなく使用できる、石炭の代替素材です。燃焼時にCO₂を排出するものの、原料の植物が育つ過程でCO₂を吸収するため、差し引きをして「カーボンニュートラル」とされています。
石炭を取り巻く環境
石炭は燃焼効率に優れており、安定供給、経済的な面からもとても重宝されてきました。現在も、火力発電などの燃料として私たちの生活を支えていますが、脱炭素に向けた動きが加速するなか、石炭に頼り続けることは難しくなっています。エネルギーを安定供給する使命がある一方、未来の地球環境を守ることも我々の使命です。エネルギーの転換期において2つの使命をバランスよく果たせる「現実解」が、出光グリーンエナジーペレットであると位置づけています。
Idemitsuが挑戦する理由と強み
出光興産は、民間で唯一となる石炭専門の研究機関を保有し、環境と調和した石炭事業の実現に向けた研究を続けてきました。出光グリーンエナジーペレットは、どのような素材をどのように加工すれば、燃焼効率を最適に保つことができるのか。石炭を知り尽くしている出光だからこそ、導き出せる最適解があります。
そして当社は豪州を中心に約40年にわたって石炭鉱山の運営を行い、自社の物流網を通してお客様に石炭をお届けしてきました。これまで築いてきた物流網を活用して、石炭をお求めになるお客様にボイラーを改修することなくお使いいただける出光グリーンエナジーペレットを提供することは、サプライチェーン全体での低炭素化につながると考え、改良と増産に向けた挑戦を続けていきます。
そして当社は豪州を中心に約40年にわたって石炭鉱山の運営を行い、自社の物流網を通してお客様に石炭をお届けしてきました。これまで築いてきた物流網を活用して、石炭をお求めになるお客様にボイラーを改修することなくお使いいただける出光グリーンエナジーペレットを提供することは、サプライチェーン全体での低炭素化につながると考え、改良と増産に向けた挑戦を続けていきます。
今後の展開
出光グリーンエナジーペレットは、化石燃料への依存から脱却するための第一歩であると捉えています。出光グリーンエナジーペレットが普及すればするほど、CO₂の削減につながります。商業製造プラントの1号機(ベトナム)は竣工を終え、商業生産に向けてカウントダウンに入りました。ベトナム工場の年間生産量12万tからスタートし、環太平洋の様々な地域・原料を対象として生産・調達拠点を拡大していくことで、2030年には年間300万tの供給を目指しています。また出光グリーンエナジーペレットの普及拡大に向けて国内企業25社と研究会を立ち上げて情報交換や政府への提言等を行い、業界の垣根を超えた取り組みも推進しています。