「技術協力」「人的交流」「共同事業」で、産油国との信頼関係を強化しています。
産油国との絆
石油は、現在わが国で使用されている一次エネルギー(自然界に存在し、人間が加工・利用できるエネルギー)の約50%を占め、その内約90%を中東からの輸入に頼っています。
当社が国内で石油を安定供給するためには、中東を中心とする産油国の国々とより強固な絆を築くことが今後ますます重要となります。そこで当社では、「技術協力」「人的交流」「共同事業」を三本柱に、産油国との信頼関係の強化を図っています。
技術協力
当社では、産油国の石油精製技術力の向上を目的に、(財)国際石油交流センター(JCCP)の補助を受けながら、技術協力プロジェクトの実施、研修生受け入れ、技術者の派遣を継続的に行っています。
2006年度に実施した技術協力プロジェクトは下表の通り。技術研修生受け入れは6カ国から85名、技術者の派遣は8カ国に18名です。
技術研修生を受け入れる技術研修センターでは、石油の代わりに水を使う安全な訓練プラント(当社徳山製油所内)を使い、運転・操作訓練や、装置のトラブルを想定した実戦的な訓練を行っており、産油国からも高い評価を得ています。
2006年度に行った海外技術協力プロジェクト
| 産油国 | プロジェクトの内容 |
|---|---|
| クウェート | ・クウェートKNPC直脱装置の水素化分解型への適用に関する調査(フェーズ2) ・クウェート製油所に対する原油改質技術の適用性評価(FS-2)に関する調査 ・クウェートにおける土壌PH改良技術の事業性調査 |
| UAE | ・アラブ首長国連邦(UAE)におけるTAKREER社技術センター設立に関する支援 |
人的交流
当社は、アブダビ(UAE)、ダハラン(サウジアラビア)、ドーハ(カタール)、マスカット(オマーン)、テヘラン(イラン)の中東5カ所に事務所を置き、産油国との直接対話・交流を強化してきました。
2005年度からは、産油国の国営石油会社より、将来の幹部候補となるマーケティング担当者の受け入れ研修も開始しています。2006年度は、アブダビより3名、オマーンより2名の受け入れ研修を行いました。

技術研修生への製油所運転操作訓練

研修後のカプサパーティ※
※「カプサ」とは、サウジアラビア・クウェート・カタールなどの湾岸地域の、お米と羊肉などを一緒に炊き込み、香辛料をきかせた家庭料理です。
共同事業
当社は資本参加による産油国との共同事業を進めています。
2006年度はカタール国ラファン精製株式会社の株式10%を取得する契約を締結しました。
ラファン精製株式会社は、日量14万6千バレル規模の製油所を建設中で、2008年下半期の完成をめざしています。同製油所では、世界最大級の埋蔵量を誇るノース・フィールド天然ガス田から産出されるコンデンセートを精製し、ナフサ・灯油・軽油・LPガスなど付加価値の高い石油製品を生産する計画です。
当社は、今後、石油化学事業や天然ガス関連事業への資本参画も検討していきます。
