当社(本社:東京都千代田区、社長:天坊 昭彦)は、株式会社エスビーエル(本社:栃木県小山市、社長:大出 真毅)、株式会社グリーンプロデュース(本社:栃木県小山市、社長:大出 武久)と共同で、土壌適応力に優れる被覆植物“改良イワダレソウ(商品名:クラピア、以下、同名)”を生産する「株式会社グリーンジオ」を設立し、緑化事業に新たに参入しました。
“イワダレソウ(学名:Lippia nodiflora)”は、クマツヅラ科の多年生植物で世界に約200種の品種があります。これを宇都宮大学講師・倉持 仁志氏が1997年から緑化用被覆植物として品種改良に着手し、種苗法に基づいて登録を受けた新たな品種が“クラピア”です。土壌表面を短期間で強固に覆って土壌流出を防止することから、既に河川敷や傾斜地、あぜ道などの緑化において普及が進みつつあります。
このたび設立した「株式会社グリーンジオ」は、“クラピア”の苗を生産し、苗販売代理店を通じて全国に供給し、売上目標は初年度6,000万円、また10年後の2018年度には、20億円を目指します。
出光は、当社商品の植物成長促進微生物資材「Drキンコン」が“クラピア”に対して大きな生育促進効果を示すことが判明したことをきっかけとして、2006年2月から宇都宮大学と共同で、イワダレソウを植栽に活用する検討を行ってきました。実際に、研究所や製油所内の敷地に植栽し、その成長スピードや維持管理コストの確認を行った結果、明らかな優位性を認めることができました。このたび、「株式会社グリーンジオ」に50%の出資を決定し、クラピアの苗生産、販売に着手し、緑化事業に新たに参入します。
出光では、中東などの砂漠地帯の緑化に“クラピア”を用いることも視野に入れ、2007年4月から中東で現地試験を実施しています。“クラピア”は、気温50℃におよぶ夏場にも旺盛に生育することが確認できており、現在は灌漑量など、さらに条件を細かく設定した現地試験に入っています。2008年末には、砂漠地域適用の可能性を見極める予定です。
今後、地球温暖化対策の観点から、緑化事業は拡大するとともに、緑地の維持管理コスト削減のニーズは高まるものと予想されます。株式会社グリーンジオおよび出光では、“クラピア”が持つ多くの優位性を活かして、緑化を推進してまいります。
公園での使用例(植栽直後)
1.株式会社グリーンジオの概要
| (1)社名 | 株式会社グリーンジオ(英文表記:GREEN GEO CO.,LTD.) |
|---|---|
| (2)本社 | 栃木県小山市上初田愛宕前636 |
| (3)代表取締役 | 大出 武久 |
| (4)資本金 | 8,000万円 |
| (5)出資比率 | 出光興産株式会社(50%)、株式会社エスビーエル(37.5%)、株式会社グリーンプロデュース(12.5%) |
| (6)設立日 | 2008年4月4日 |
| (7)営業開始日 | 2008年4月4日 |
| (8)事業内容 | 緑化用被覆植物 改良イワダレソウ(商品名:クラピア)の生産とそれに関わる関連資材の仕入れ販売 |
| (9)売上目標 | 6,000万円(2008年度) |
2.改良イワダレソウ(商品名:クラピア)の特長と効果
| 増殖速度が速い | 早期の緑化が可能 当社施設内に植栽し、試験を行った結果、芝生の10倍の成長スピードを確認 |
|---|---|
| 被覆密度が濃い | 土壌流出、雑草の侵入と発生の抑制 |
| 草丈が短い | 刈り込みの頻度が少なく、維持管理費の削減に効果 当社施設内に植栽した改良イワダレソウの維持管理費を芝生と比較したところ1m2あたり1/3に削減 |
| 耐塩、耐アルカリ性に優れる | 荒廃緑地への展開 |
| 根を土中深くに伸ばす | 斜面の土留め効果 |
| 踏み付けによる圧力に強い | 人が立ち入る場所にも使用が可能 |
3.改良イワダレソウ(商品名:クラピア)の用途(例)
道路、河川敷、公園、工場緑化、駐車場緑化、屋上緑化
【改良イワダレソウの成長の様子】
