当社(本社:東京都千代田区、社長:天坊 昭彦)は、稲の種子感染性の病害を予防する微生物防除剤「タフブロック」を2008年1月から全国で発売します。

稲の栽培において、苗づくりは重要です。苗づくりの際に、種子感染性の病害である「いもち病・ばか苗病・苗立枯細菌病・もみ枯細菌病・褐条病」などが発生し、苗の枯死などを引き起こして甚大な被害となります。種子感染性の病害は、通常、化学殺菌剤などを用いて、種子を消毒することで防除されています。
一方、近年、環境に配慮した持続性の高い農業に対する要求は生産者、消費者ともに高まっています。例えば、各都道府県が『土づくり・減化学肥料・減化学農薬』の3つの技術に一体的に取り組む生産者と認定した「エコファーマー」は、年々増加し、2007年3月末時点で約13万件に上ります。中でも稲での認定件数の割合は約25%を占めており、今後も増加するものと見込まれます。
「タフブロック」は、防除が不可欠な5種類の病害「いもち病・ばか苗病・苗立枯細菌病・もみ枯細菌病・褐条病」すべてに高い効果を発揮します。なお、2007年3月7日付で褐条病、同年9月5日付でいもち病・ばか苗病・苗立枯細菌病・もみ枯細菌病に適用が登録されました。
「タフブロック」の有効成分は、栃木県農業試験場が発見したかびの仲間であるタラロマイセス フラバス菌です。この菌は、病原菌を直接殺菌するのではなく、種もみの表面で素早く増殖し、苗づくりの期間中、病原菌の活動を抑制することで、病害の発生を予防します。「タフブロック」を使用した苗のもみ殻には、タラロマイセス フラバス菌の定着が、はっきりと黄色いコロニーとして確認できます。病原菌の本剤に対する耐性菌の発生はほとんどなく、また、使用回数の制限がないなど、安全性が高く、環境にもやさしい防除剤です。また、近年、普及が進みつつある温湯消毒法との組み合わせにおいても、高い効果が期待できます。
当社は、トマトやイチゴなど野菜類の病害向けに、ボトキラーやタフパールなどの微生物防除剤を販売しています。「タフブロック」の発売により、稲の栽培でも、“食の安全・安心”のニーズに応えていきます。
タフブロックの概要
(1)農薬登録日
2007年3月7日
農林水産省登録 第21920号
(2)製造・販売元
出光興産株式会社
(3)荷姿
100g袋、500g袋(予定)
(4)仕様
| 作物名 | 適用病害虫名 | 希釈倍数 | 使用時期 | 使用方法 | 使用回数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 稲 |
ばか苗病 いもち病 苗立枯細菌病 もみ枯細菌病 |
200倍 | 催芽前 | 24〜48時間種子浸漬 | 特に定めない |
| 20倍 | 浸種前 | 1時間種子浸漬 | |||
| 種子重量の4% | 湿粉衣 | ||||
| 褐条病 | 200倍 | 催芽時 | 24時間種子浸漬 |
