弊社(本社:東京都千代田区、社長:天坊昭彦)は、株式会社コロナ(本社:新潟県三条市、社長:内田力)と共同開発し、2号機となる灯油型1kW級家庭用固体高分子形燃料電池システム(PEFC)を弊社中央研究所内「FCテクノプラザ」(所在地:千葉県袖ケ浦市)に設置し、6月29日より運転を開始しました。
このシステムは、すでに本年4月1日にコロナ新エネルギー研究センター(所在地:新潟県三条市)に設置した1号機と同様の仕様です。
システムは、2004年12月に両社で開発した灯油改質器をはじめ、機器メーカーから調達した燃料電池スタックやインバーターを組み込み、排熱回収装置、貯湯槽も装備しております。
今後、試験運転を通じて、発電効率、排熱回収効率などの基本性能や起動時間の短縮、運転制御性、耐久性などの課題を解決し、2006年度からの「定置用燃料電池大規模実証事業」への参加を目指します。
「FCテクノプラザ」は、今後の燃料電池事業の拡大を見据えて、燃料電池専用の試験・評価用建屋として、同研究所の建屋を改造したものです。灯油・LPG型の家庭用のみならず、業務用燃料電池、各種熱利用機器を設置して試験・評価を行ってまいります。
灯油は、国内で総世帯数の85%を占める約4,000万世帯に普及しており、かつSSなどの供給ネットワークが全国にあることから、利便性の高い燃料電池向け水素原料です。
しかし、都市ガス(炭素数C1)、LPガス(C3)等とくらべて、灯油は炭素数がC9〜15と多いため、水素を取り出すには、高度な脱硫、改質技術が必要とされてきました。
共同で開発した灯油改質器は、両社の強みであるコロナの燃焼用バーナー技術、出光の水素製造用触媒技術を組み合わせて開発したものです。目標とする改質効率80%以上を達成し、量産化にも適した構造です。
FCテクノプラザ外観
【開発した燃料電池コージェネレーションシステム仕様】
| (1)形式 | 固体高分子形燃料電池(PEFC) |
|---|---|
| (2)発電容量 | 1kW(定格) |
| (3)使用燃料 | 市販JIS1号灯油 |
| (4)サイズ | 1,150mm(全幅)×325mm(奥行き)×800mm(全高) |
| (5)排熱回収温度 | 60℃(貯湯槽 150L) |
| (6)送電端発電効率 | 33% ※ LHV(Lower Heating Value 低位発熱量基準) |
| (7)総合効率 | 70% |

