株式会社コロナ(本社:新潟県三条市、社長:内田力)と出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:天坊昭彦)は、共同で市販灯油を燃料とした1kW級家庭用固体高分子形燃料電池システム(PEFC)を開発しました。開発した試作機をコロナ新エネルギー研究センターに設置し、4月1日より運転を開始いたします。なお、出光中央研究所にも同月中に設置する予定です。
このシステムには、昨年12月に両社で開発した灯油改質器をはじめ、機器メーカーから調達した燃料電池スタックやインバーターを組み込み、あわせて、排熱回収装置や貯湯槽も装備しております。試験運転を通じて、発電効率、排熱回収効率などの基本性能や起動時間、運転制御性、耐久性などの実用性を確認していきます。
灯油は、国内で総世帯数の85%を占める約4,000万世帯に普及しており、かつSSなどの供給ネットワークが全国にあることから、利便性の高い燃料電池向け水素原料です。しかし、都市ガス(炭素数C1)、LPガス(C3)等とくらべて、灯油は炭素数がC9〜15と多いため、水素を取り出すには、高度な脱硫、改質技術が必要とされてきました。
共同で開発した灯油改質器は、両社の強みであるコロナの燃焼用バーナー技術、出光の水素製造用触媒技術を組み合わせて開発したものです。目標とする改質効率80%以上を達成し、量産化にも適した構造です。
今後、効率向上はもとより、耐久性や起動時間の短縮等、実用化に向けての更なる課題解決を図り、2006年度からの「定置用燃料電池大規模実証事業」への参加を目指します。
開発した燃料電池コージェネレーションシステム仕様
| (1)形式 | 固体高分子形燃料電池(PEFC) |
|---|---|
| (2)発電容量 | 1kW(定格) |
| (3)使用燃料 | 市販JIS1号灯油 |
| (4)サイズ | 1,150mm(全幅)×325mm(奥行き)×800mm(全高) |
| (5)排熱回収温度 | 60℃(貯湯槽 150L) |
| (6)送電端発電効率 | 33% ※LHV(Lower Heating Value 低位発熱量基準) |
| (7)総合効率 | 70% |

お問い合わせ先
株式会社コロナ
広報室(高橋・松平)
TEL:0256-32-2111
URL
(別ウィンドウで開きます)http://www.corona.co.jp
出光興産株式会社
総務部 広報課(西羅・飯沼)
TEL 03-3213-3115
