弊社(本社:東京都千代田区、社長:天坊昭彦)は、2004年3月18日より、市販灯油を燃料とする5kW業務用燃料電池(PEFC)システムの実証試験を、北海道製油所の独身寮である高丘寮(苫小牧市)にて、実施しておりました。このほど予定通り1年間にわたる運転試験を終了しました。
これまで1日1回の起動停止を行うDSS(Daily Start and Stop)運転や1週間連続運転など様々な条件下、延べ3,572時間(日数約220日間)稼動した結果、総発電電力量13,829kWhとなりました。当システムの運転により、寮内の電力需要の1割をまかない、排熱は温水に換えて洗面や厨房で利用しました。
本実証試験を通じて、主に3点の課題が挙げられます。
| 発電負荷を一定した運転を実施したものの、排熱の需要に応じて、負荷を変動させた方が総合効率や省エネ向上につながる。 | |
| 温水を浴室で利用しなかったため、需要が小さく、熱余り状態で運転されることが多かった。その結果、十分な省エネ効果を発揮できなかった。 | |
| 配管の閉塞やバルブ類の故障など周辺機器での不具合が発生し、信頼性を上げる必要がある。 |
今後は、本実証試験で得られた知見を活かし、家庭用・業務用灯油型燃料電池の早期実用化を目指して、引き続き技術開発を推進してまいります。
なお、本実証試験は経済産業省の固体高分子形燃料電池システム実証等研究費補助金を受けて新エネルギー財団(NEF)が行う「定置用燃料電池実証研究」の一環として実施したものです。
昨年3月の設置以降、約230名の方々に見学をいただき、燃料電池システムへの啓蒙にも努めてまいりました。
本燃料電池システムの概要
| (1)発電容量 | 5kW(定格) |
|---|---|
| (2)使用燃料 | 市販JIS 1号灯油 |
| (3)サイズ | 本体 W1.8m×D0.6m×H1.6m (脱硫器・改質器・スタック・インバータ含む) 貯湯槽 容積 200L |
| (4)排熱回収温度 | 60℃ |
| (5)システム提供者 | 石川島播磨重工業株式会社 |
