弊社(本社:東京都千代田区、社長:天坊昭彦)は、このほど液晶、プラズマに次ぐ新ディスプレイとして期待される有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)の材料開発において、新たな蛍光型の緑色発光材料により、りん光※1型に匹敵する世界最高レベルの高効率化と長寿命化の両立に成功いたしました。
有機ELディスプレイは電気を流すと発光する自発光技術であり、視認性の良さ、動画品質の高さ、バックライトが不要なために超薄型が可能等の特長から、次世代ディスプレイとして各メーカーが開発中です。商品化に向けては、有機EL材料の更なる高効率化(液晶以下の消費電力)や大幅な寿命性能向上(中小型テレビで30,000時間)が課題となっております。
従来蛍光型は寿命は長いが効率が低く、りん光型は効率が高いが寿命は短いと言われていましたが、今回の開発では、フルカラーディスプレイの画素を構成する光の三原色(赤色・緑色・青色)のうち緑色発光において、電子輸送材料※2と緑色発光材料の両方の分子構造を改良し組み合わせることにより、りん光型に匹敵する高効率(電流−輝度(キド)効率)30cd(カンデラ)/A※3(輝度3,000cd/m2※4)とりん光型の2倍以上に相当する半減寿命※5
40,000時間(初期輝度1,000cd/m2)を達成し、高効率化と長寿命化の両立に成功いたしました。
この結果、今後携帯電話、カーオーディオ、カーナビ、中小型テレビ等のフルカラー有機ELディスプレイの商品化に大きく寄与できるものと考えております。2005年1月より本材料のサンプル出荷を開始いたします。
なお、今回の開発成果は、10月20日〜22日にパシフィコ横浜で開催される「FPD International 2004」に展示いたします。
※1 原理的に蛍光の4倍発光効率が高くなり得る発光現象。
※2 有機ELの構成材料の一つで発光部に電子を輸送する機能を果たす材料。
※3 cd/A:発光効率を表す単位(単位電流当たりの明るさ)。
※4 cd/m2:ディスプレイの明るさを表す単位(市販されているノートパソコンで100cd/m2程度)。
※5 明るさが半分になるまでの時間。
【本材料の概要】
| (1)生産拠点 | 電子材料開発センター(所在地:千葉県袖ヶ浦市) |
|---|---|
| (2)生産能力 | 年間1t(有機EL青色・緑色 他材料合計) |
| (3)開発技術内容 | 新規電子輸送材料及び新規緑色発光材料の開発 |
| (4)特許有無 | 出願中 |
出光 長寿命と高効率を両立させた緑色有機EL
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