ベイルートで開催されたOPEC臨時総会は、7月1日より日量2.0百万バレル、8月1日より日量0.5百万バレル、それぞれ増枠することを決議し、終了した。これにより、現行生産枠は日量23.5百万バレルから、25.5百万バレル、次いで26.0百万バレルとなる。また、次回臨時総会を7月21日に開催することを決定した。
5月現在のOPECの生産枠超過分(チーティング)は2.3百万バレル程度と推測され、今回の決議は実質、超過分の公式承認ととらえることができる。
OPECは、WTI原油価格が40ドル/バレルを突破し、バスケット価格はすでに半年以上、28ドル/バレルを超えて推移している状況で、原油高が世界経済に及ぼす影響を考え、増枠による原油価格引き下げの効果を狙ったものと考える。
しかしながら、市場の目はOPEC決議よりも、先週末、サウジアラビア・アルホバルで発生した、外国人に対するテロに端を発するサウジ石油輸出施設へのテロ攻撃懸念に移っている。また、先週末より、米国はドライブシーズンに入り、原油価格高騰の要因の一つである米国ガソリン価格は、これまで以上に、ガソリン在庫の増減や製油所トラブル等のニュースに過敏に反応すると思われる。
したがって、当面の原油価格は、引き続きプライスバンドの上限(28ドル/バレル)を大幅に越え、WTI原油価格では今の高値圏で推移する可能性が高いと考える。
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