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この度、弊社(社長:天坊 昭彦)は、液晶、プラズマに次ぐディスプレイ用の材料として期待される有機EL(エレクトロルミネッセンス)につき、新規緑色及び青色有機EL材料を開発し、緑色で5倍(他社比)、青色で2倍(当社比)の長寿命化に成功しました。これにより、既に開発している赤色有機EL材料と合わせて携帯電話、カーオーディオ、カーナビ、中小型テレビ等のフルカラーディスプレイ用途における実用化が可能になりました。
当該商品は、来春よりサンプル販売を開始する予定です。また、今回開発した商品は、10月29日から10月31日にパシフィコ横浜で開催される「FPDインターナショナル2003」に出展します。

1.今回の開発概要

(1)新規緑色有機EL材料

フルカラーディスプレイの画素を構成する光の三原色(赤色、緑色、青色)のうち、緑色発光において新たな分子構造を見出し、初期輝度500cd/からの半減寿命が70,000時間以上という、従来の緑色材料より5倍以上(他社比)の飛躍的な長寿命化を達成致しました。

(2)新規青色有機EL材料

また、最も開発が困難である純度の高い青色発光においても新たな分子構造を見出し、初期輝度500cd/m2 (※1)からの半減寿命(※2)が20,000時間以上という、従来の青色材料より2倍以上(当社比)の長寿命化を達成致しました。

※1)cd/m2:ディスプレイの明るさを表す単位(一般的なノートパソコンで100cd/程度)

※2)半減寿命:明るさが半分になるまでの時間

このような新材料の開発により、携帯電話、カーオーディオ、カーナビ、中小型テレビ等のフルカラー有機ELディスプレイが実用化できます。また、これらの材料を用いることにより白色発光の性能も大きく向上するため、バックライトや照明等、更に多様な用途展開が可能となります。

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2.開発の背景

有機ELディスプレイは自発光であり、視認性の良さ、動画品質の高さ等の特徴から、次世代ディスプレイとして大きく期待されています。有機ELディスプレイは既に一部の携帯電話やデジタルカメラ、カーオーディオに搭載されていますが、フルカラーディスプレイの商品は少なく、今後応用が更に進むためには、有機EL材料の大幅な寿命性能の向上が必要とされております。
弊社は、この度上記課題を解決する長寿命の緑色、青色発光材料を開発致しました。

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本件に関するお問い合わせ先

出光興産(株) 総務部広報課
担当:西羅、大平
TEL 03-3213-3115
FAX 03-3213-9354


電子材料室
担当:湯浅
TEL 03-3746-8721
FAX 03-3746-8710

< 補足資料 >

1.有機ELとは
(1) ELは、電気で光るという意味です。
(2) 有機ELディスプレイは、自発光であり、視野角が広い、コントラストが高い、また応答速度が速いといった特徴を持つため、次世代への表示デバイスとして有力視されており、多くの企業が、携帯電話、車載用ディスプレイ、あるいはPDA(携帯型情報端末)などのモバイル機器への早期製品化へ向けて開発競争を展開しています。
 
2.弊社における有機EL技術への取り組み経緯
(1) 1985年、有機EL材料の研究を開始。
(2) 1997年、実用レベルの青色発光材料を開発。
(3) 1997年、「色変換方式」を用いて、5インチ、10インチパッシブフルカラーディスプレイを発表。いずれも世界初。
(4) 2002年、低電圧赤色材料開発
(5) 同年、長寿命白色材料開発

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