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このたび弊社(社長:天坊昭彦)では、神奈川県秦野市において、燃料電池自動車に水素を供給する世界初の「灯油改質」によるオンサイト水素ステーションの建設・運営を行うこととなりました。
灯油は揮発性の低い液体燃料のため取り扱いが容易で、かつ供給インフラが整備されており、全国どこでも容易に安価に入手できる燃料です。しかし、都市ガス、LPガス等と比較し、炭素数が多く、硫黄分も多く含まれるため、灯油から水素を製造するための脱硫および改質には高度な技術が必要とされていました。
本水素ステーションの建設は弊社が永年にわたり開発を進めてきた灯油の脱硫剤および改質触媒を適用することで、はじめて可能となりました。
本件は、経済産業省の研究費補助事業である「固体高分子形燃料電池システム実証等研究」のうち、財団法人エンジニアリング振興協会が実施する「燃料電池自動車用水素供給設備実証研究」の一環として行うものです。また、建設・運営にあたっては神奈川県秦野市の協力を得て実施致します。
弊社では、本取り組みを通じて、次世代のクリーンエネルギーとして期待されている水素を灯油やガソリン等の石油系燃料から製造する技術開発に注力して参ります。
また、現有インフラを活用した水素供給インフラの整備も検討していきます。

1.水素ステーションの概要

(1)設置場所 神奈川県秦野市堀山下 平沢工業団地内
(2)開所時期 平成16年4月開所予定
(3)面積 約1,200m2
(4)原料 灯油
(5)水素製造方式 水蒸気改質
(6)水素製造能力 50Nm3/時間
(7)水素純度 99.99%以上
(8)水素充填圧力 高圧充填(25MPaおよび35MPa)
(9)連続充填能力 乗用車5台またはバス1台

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(参考資料)

灯油改質型水素供給設備
灯油から水素を製造するためには、以下のプロセスが必要です。

a.脱 硫 灯油中の硫黄分を除去する。硫黄分は改質プロセスの効率を低下させます。
b.改 質 灯油を分解し、水素を取り出します。
c.精 製 改質プロセスで得られた水素に含まれる不純物を取り除き、高純度の水素を取出します。

改質プロセスに使用する触媒は、硫黄分に弱く、硫黄分があると劣化します。そこで、原料である灯油中の硫黄分をあらかじめ減らしておく必要があります。
また、灯油は天然ガス、ナフサ等に比べ、改質され難い成分が多く含まれており、改質にあたっては高度な技術が必要です。

[図]図1.灯油改質型水素供給設備のイメージフロー


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